LUNGS レポート⑤
仕事に行くMを車で送っていくWがまた訳がわからないことを言い始めた。
(またヒステリック女になってる〜〜)
と思ってたらどうやら生理がきたみたい。
泣きながら話すWの姿を見て、本気で子供が欲しくなったんだなーって初めて理解した。
その場をどのようになだめたのかは忘れてしまった…。
時の流れの残酷さよ…
円形舞台の12時付近で検査薬ってコンビニで買える?とWが急に言い始める。
察したMは買ってくる!と言いながらもお尻叩かれてた記憶。
尿をかける時にも見てしまってるMに会場は笑い声が上がる。
この場面はわちゃわちゃしていて、コメディーみたいだった。とても面白かった。
尿をかけて、あとは結果を待つだけ。
緊張する2人。
Mにとっては時間の進みがとても遅く感じれたみたい。
説明書に書いてある時間が経過して、一緒に結果を覗き込む2人。
この時2人はゆっくり円形舞台の端っこにそれぞれ別の方向に立つ。
そして舞台が回る。照明が神秘的になる。
結果は言葉で説明してくれなくて、「どっちなの!?」と表情で読み取るしかなかった。
残念ながらこの時のWの表情は見れなくて。
Mの表情は嬉し涙のように見えた。
でもここは、見る人によってどんな感情なのか別れるところ!
お互いの親に連絡しようってなって初めて「やっぱり妊娠したのね!」と確信できた。
でもここでも喧嘩。
どっちの親に先に伝えるか。
お互い、お互いの親のことをよく思ってないんだよねー。
まぁそれはめちゃくちゃわかる…!
どこの家庭にもある、“義母ってなんかヤダ”をわかりやすく表現していました。笑笑
ここまでで、2人ともめちゃくちゃ喜んでるのかなぁと思ってたけどそうでも無さそう。
夜なのに寝れないMが語り出す。
その語りを聞いて
(お前…!子供迎える決心出来てるってかなり序盤で言ってたくせに、全く決心出来てないやないかーーーーい!)
と全私が総ツッコミをした。
まぁ無理もないか。
こうやって思い悩むだけマシ。
うちの夫は何も考えてなかったような気がする。
でも、気がするだけで、Mみたいに怖くなったりしたのかもね?
思い悩む時、舞台が回転する。照明が夜っぽくなる。寝てるはずのWが、Mの方に向かって座る時がある。心の中のWと対話してたのかな?
しばらく思い悩んで、たぶん数日後。
悪阻で苦しむWと一生懸命介抱するM。
すると、3時の方向に立つWがお腹の赤ちゃんが蹴った!と言った。
お腹に手を当てたMが赤ちゃんの胎動を初めて感じた時、Mは初めて全面的に喜びを表現する。私が見た公演では勢い余って昇龍拳していて会場は笑いに包まれた。奥村さんも奥村さんとして笑っていた😂
そんな幸せも長くは続かなくて、不正出血して病院に行くと、流産を告げられました。